これが「ガガイモ」の花 ガガイモ。いつだったかインターネットの仲間から、思わず吹き出してしまいそうな名前を聞いた時、「どんな芋?」と考えた。調べてみたら見たこともない可愛い花が咲くのが分かった。見たこともない花だから、私の散策コースにガガイモは生えていないと思ったまま、いつか私の頭の中からガガイモという名前が消えていた。 頭の中から名前が消えたら、花の様子までスッカリ忘れてしまっていたらしい。いつもの散策コースを歩いていたら、可愛い花が密集して咲いている場所に気付いた。気付いたけど名前が判らない。数日前に歩いた時には花なんてなかった場所だった。夏日と雨降りが交互に繰り返されたから、一気に咲いたとも思われる。 「これがガガイモ〜!」薄紫の小さな花は、その可愛らしさに似合ぬ頑丈そうな毛がギッシリと生えていたけど、芋は無かったっけ。 2007/8・18付 |
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コバルトブルー「カワセミ」 まだ幼さが体全体に残っているカワセミに遇った。相変わらず偶然狙いだけど、同じ偶然でもカワセミに遇った時の偶然は感激度がちょっと違う。 カワセミが姿を現す場所を知ってはいるが、全然違う場所、それも本来の目的とは違う場所でいきなり視野に入ってくる鮮やかなコバルトブルーは私の神経を一瞬にして一点に集中させる。気付かれないよう、息を潜めてジリジリ、まるで抜き足差し足のコソ泥状態。場合によっては這いつくばって匍匐前進だってする。 羽色はコバルトブルー、蛍光色とも思えるほどの鮮やかな輝きは、鳥撮り達の憧れの的になっていることも十分に納得出来る。私にしても逸る気持ちを抑えながらの撮影はとてもじれったい。 焦っちゃいけないと頭の中で理解はしていても、一杯撮らなくちゃと、ついつい欲を出してカシャカシャカシャ!「チーッ」うっ、「またネ」って言われてしまった。 2007/7/28付 |
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魅力的な「ベニシジミ」 野原を見ていると、とても小さな蝶がひらひらと飛び交うのを見る。今、私が興味を持ってカメラを向けているシジミチョウだ。 妻有で見られるシジミチョウを知りたいと思っている。でも、体の小ささゆえ飛んでいる姿だけで正体を知るのはとても難しく、なかなか撮影が進まない。 その小さなシジミチョウの仲間の1つ『ベニシジミ』は、目にする機会も多く、翅の模様からも確認が楽な蝶だ。花や葉に止まってくれたら名前を間違えることはまず無い。私には“朱色“に見えるベニシジミの翅、水玉に見える模様、う〜ん、魅力的。そして、人を恐がらない。 この日も、私の歩く先を“道先邪魔人”のごとく飛んでいる。だけど今日の目的はベニシジミじゃないからカメラを向ける気も無かった…、ハズだったのに、ベニシジミに負けてしまった。参ったなぁ。“撮ってくれポーズ“を取るんだもの。「はいはい、とっても可愛いよ」。 2007/7/18付 |
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「カルガモ一家」と「ゴイサギ」 鷺と聞くと、この辺りでは時々田んぼの中や、信濃川の中洲でポツンと佇んでいる真っ白で首も足も長いスリムなダイサギやアオサギを思い浮かべてしまう人が殆どだと思う。 鷺の仲間とは似ても似つかぬズングリ容姿をしているゴイサギ。以前から数羽居ることは知っていた。けど、子育て時期になるとそれぞれに営巣場所を求めて群れから離れることは知らなかった。世間のゴイサギはどうするのか分からないけど、妻有のゴイサギは群れの中でヒナを孵すことは無いのかも知れない。 3年前にゴイサギがヒナを孵した所へ行ってみた。日頃姿を見せない場所にゴイサギが居る。やっぱり今年も来てくれた。またヒナを見る事が出来そうで嬉しい。気に障らない様、静かにシャッターを切ったつもりでも『カシャン!』。音に驚いたのは、ゴイサギじゃなくて茂みから逃げ出てきた「カルガモご一家」だった。「ひぇ〜、可愛い」。2007/6/28付 |
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大きくなぁ〜れ「ツバメっ子」 ツバメのヒナを見ることは容易なこと。昔からツバメは幸福運ぶ鳥として大切に扱われてきていたから、家の玄関にツバメを招き入れるために巣台を作ってある家が多い。 家人からの慈しみに見守られ、巣作りから抱卵、ヒナが孵り、無事に巣立つまで見届けることが出来る。私も以前一軒の家に育つヒナ達を、こっそりと観察させてもらったことがあった。 山の中でも、ツバメが大空をスイ〜と飛ぶ姿をみるけど、とにかくすばやい、その上、時期を逃してばかりで自然の中でヒナを見ることなんて出来ないと思っていた。生き物を見るのも撮るのも運だけが頼りになるし、強運を持っているなんて思ってもいなかったけど、またまた運は味方してくれた。 1本の立ち枯れた木に小鳥が5羽止まっている。こんな止まり方をするのはカワラヒワと、カメラを覗いて見たら「ひぇ〜、ツバメっ子だ!」。これは間違いなく巣立ちヒナ。絶対に親鳥がやってくる。「来たっ!」。5羽のツバメっ子が一緒に「あ〜ん」。あれ?なんで私まで一緒に口開ける? 2007/6/11付 |
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めごめご「ホンドリス」 山の中、林の中、どこに行っても小鳥の声を聞くことが出来る。そろそろ雛の巣立ちが始まる頃と、いつもの山に入ってみる。 四方八方から聞こえてくる小鳥のさえずりにも関わらず、目を凝らしても姿を探せないでいた。卵を抱いているのか、ヒナを育てているのか、遠くで動く様子が判っても近くに来てくれない。残念だけど緑の中で声を聞いているだけでも心が落ち着くから良いか。 小鳥の声を聞きながら、すっかり巣立ちを終えたスズメの雛達がツンツンと地面を突付いている可愛らしい様子を見ていた時、視界の隅に何かが横切るのが入った。そっと方向を見る。 「え?リス!」息が止まった。探して探して探せなかったリスが居る。そ〜っと、リスにカメラを向けてシャッターを切るまで何秒過ぎたのか分からない。だけど、息を止めていたことは苦しくなったことで分かった。「ふ〜」。 2007/6/8付 |
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