地域と一体となった特色ある学校創り

 当校区には、地域の方が
「おやひこさま」と慕っている県内屈指の観光地、越後一宮「彌彦神社」がある。悠久の歴史をもつ彌彦神社を中心に伝統文化が息づく地で全校児童三五八名は、雄大な弥彦山を眺めながら元気に活動をしている。

一 弥彦燈籠神事への参加

重要無形民俗文化財に指定され、越後一宮千年大祭である「弥彦燈籠神事」は、弥彦に夏の訪れを告げる一大祭りである。神輿の行列に四季の大きな造花を飾り立てた大小の燈籠が夜の弥彦に連なり、幻想的で荘厳な祭りである。

このふるさとの象徴である祭りへ、当校は創立以来参加してきた。この活動をより一層充実させ、持続可能な活動とするために数年前から学校行事として位置付け、中学校と合同参加している。子どもたちは、燈籠祭りの由来、意味を地域の方から聞き、親子で燈籠を作る活動を行い、祭り当日は、地域の方と一緒に燈籠を担いで地域を練り歩く。この活動を全面的に支えているのが、彌彦神社氏子青年会、観光協会である。地域の願い、学校としての考えを三者で相談し、子どもたちにとって心に残る祭りにしたいという想いを共有する中で、地域と一体となったダイナミックな活動を展開している。

二 弥彦菊祭りへの参加

 彌彦神社境内で開催される「弥彦菊まつり」は質、出品品目数において全国随一の規模を誇る菊花大展覧会である。この菊祭りに向け、当校の子どもたちが弥彦村菊作りの会の全面協力を得て、夏から丹精込めて菊を育てている。展覧会当日は、大輪の菊を出品し、観光客に菊の宣伝活動を行っている。

三 コミュニティ・スクールとして

 地域と一体となった特色ある活動が、地域・保護者の学校への理解と関心の高まりにつながり、五年目を迎える弥彦村コミュニティ・スクールの活動を後押しした。その結果、学校支援ボランティアの登録者数が八〇名を超え、昨年度、校内に地域の方と子どもたちが交流する部屋「みんなのいばしょ」が開設された。

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